2013年4月3日水曜日

ヤマユ佐勇水産

 日和大橋を下り女川方面に行くと、橋を越えて300m左手にヤマユ佐勇水産の新社屋がある。
 車を走るたび目にする看板だが、佐賀県の書道家で吉田真紀さんが一筆した文字看板である。正面には「いまからここから」が、行く手には「心ひとつに」、帰りには「ありがとう」が書かれているのが見える。
 見知らぬドライバーからも「いいね!」という言葉が返ってくるそうだ。
 家族2人と、中国人社員3人できりもみしていて、実に忙しい毎日だ。
 「いろんな方から励ましの電話や手紙が来て、それがほんとうれしいし、それが励みで頑張らなくちゃねと思います」と奥様が語っている。
 社長は仕入れた魚を手際よくさばき、後工程にまわす。秘伝のみりん漬けや糠漬けがあり、ここでの一番は、銀タラのみりん漬けとほっけのみりん漬けである。
 特に銀タラのみりん漬けは、程良い味付けで何やらチーズの味らしきするが、社長は秘伝とあって、絶対に口にしない。企業秘密なのだ。
 ヤマユ佐勇水産は3月から新社屋で営業としていたが、自宅兼工場でまだ作業している状況だ。
 その原因は、市が発注している家屋等解体の入札が遅れ、5月まで待ってほしいとの打診が来たのだ。しかも市は解体業者の作業を1ヶ月とみなしているため、相当な時間も要している。これでは全然前には進まない状況がわかるであろう。
 しかも解体は順番待ちで、時期も大よそでしかわからない。5月には新社屋で再開できるか、まだ定かではない。
 
ヤマユ佐勇水産
http://www.enishi-miyagi.com/fukko-shop/yamayu/